山梨で木質バイオマス燃料の取り組みがスタートします!


はじめまして、『やまなし木質バイオマス協議会』です。このたび、本協議会では、山梨県新しい公共支援基金事業「新しい公共の場づくりのためのモデル事業」を活用して、『やまなし木質バイオマス利用推進モデル一丸プロジェクト』を実施します。10月15日・16日(土・日)に小瀬スポーツ公園芝生広場で行われる森林のフェスティバルへの出展を皮切りに、取り組みを進めていきますので、ご案内致します。
本協議会は、平成23年7月に山梨県の木質バイオマスを推進するために、木質バイオマスに関係する企業、NPO法人、県などの22者のメンバーにより設立されました。本協議会のメンバーは、北欧などの再生可能エネルギーの導入が進んでいる社会を実現したいという理想に対して、現実とのギャップが大きいことを痛切に感じていました。
本県には、森林資源が豊富にあるのにもかかわらず、木質バイオマスなどの原料となる間伐材などは、販売価格に対して搬出・運搬コストがかかるなどの理由で、その多くが伐採されなかったり、林内に放置されたりしています。その結果、山も荒れてしまうという悪循環に陥っています。
一方、利用者においても、燃料となる薪や木質ペレットの調達方法や木質ストーブ機器の価格や燃料代などのランニングコスト、ストーブの使用方法といった情報が不足しているといった問題点があります。
今そこにある、使われていない森林資源を利用するという、ただそれだけのことが、さまざまな取り組みを試みてもなかなか進まない原因は何か。どうしたらできるのか、どう変わらなければできないのか。本協議会では、“そのヒントを関係者はもちろんのこと、県民が、一丸となって地域の森林資源を利用して、森を良くするという姿勢で望まなければ変わらない”というところに見つけました。ならば、それをどのようにしたら実現することができるのか。
これから本協議会では、これらの木質バイオマスの供給と利用に関する問題を解決しながら、地域の森林資源を利用した持続可能な社会づくりを一刻も早く実現するために、普及促進・燃料供給・調査研究・指導研修の4つのテーマについて取り組んでいきます。
「普及促進」では、木質バイオマスやその利用機器を普及啓発しながら、木質ストーブのユーザーを増やしていくことで、木質バイオマスの利用量を増やすことを目指します。
「燃料供給」では、実際に間伐材などを山から運び出して、薪を作る工程などを調査し、安価で地域の薪を供給できる仕組みを作ります。
「調査研究」では、県産ペレットを燃焼させた場合のペレットストーブの燃焼特性や燃焼効率などを調査し、利用者が安心して利用できる体制づくりやマニュアル等を作成します。
「指導研修」では、木質バイオマスに関する研修や説明会を行い、知識や技術の向上と情報の共有を図ります。
これらの取り組みを通じて、県民・市町村・事業体などが、暖房などの燃料として木質バイオマスを気軽に利用しやすくできる仕組みを考えていきます。まず、これらを担う協議会のメンバーが、“近くの山の木を使っていく姿勢を示す!”ということで、木質バイオマスに関心をもつサポーターを増やし、未来の子供たちに持続可能な社会と笑顔をつなぐ、大きな一丸を作っていきます。
つきましては、『一丸プロジェクト』への皆さまのご支援とご協力を賜りたく、どうぞよろしくお願い申し上げます。
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